既に習慣化している屋上での喫煙。日に2度3度。午後8時頃、煙草を片手に通りを見下ろしていると、近所で働く20代の若者達が家路へ着くのが見える。同じ職場なのかどうかは判らないが、3人ずつくらいグループ単位で歩いている。暫く眺めていると、だいたい半分くらいの人が携帯電話を手にしていて、隣を歩く同僚に目もくれずに画面を見つめている。液晶の画面が意外に明るい。屋上から見ていると、小さく不自然に明るい灯りが川に流されていくようだ。蛍みてえだな。蛍にしろ携帯の液晶にしろ、其処には何かしらの意志が存在する。ような気がする。