DOG ON THE BEACH

A season passes. A castle can be seen. Where is a soul without a wound ?

詠句

参道を歩く屍秋遍路

秋遍路白き装束汗に濡れ

2 Comments

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    瞳はダイナマイト

    September 14, 2012 at 19:45

    にわかに句境がふかまってきたような…
    ひと月余さきの枯葉をふみしめる音まで聞こえてくるような…
    「死」はすべて生者にとっては予感でしょうから。
    「すべての藝術は音楽に嫉妬する」は初耳にて、ブログおよび「天使派」にもつかわせていただきます。

  2.  僕が置かれた状況のせいかも知れませんな。Wikipedia に拠れば四国巡礼は、元は空海の辿った遍歴を修行者がなぞって旅したものが始まりだそうですが、現代ではほぼ観光化されていますね。とはいえ、テレビでお遍路さん達が白装束にて歩いている姿を目にした事があります。白装束はつまり死装束であり、僕には経験も無いし想像に過ぎませんが、現代に於いては修行というより非日常的な時間に身を置く事に因り、何かを得ようとする行為なのかも知れません。日常ではなく非日常、言い換えれば生と死の狭間に拠り所を求めているのかも知れませんね。
     その言葉を知ったのは、二十歳くらいの頃に知り合いの女性が手紙で送ってよこしたのが最初でした。外界に対する興味も教養もなかった当時の僕は、妙に気に入ったその言葉をよく反芻していたものです。その後、誰かが書いた文章の中で同じ言葉を見かける事が何度かあったので、有名な言葉であるだろうと予想はしていましたが、特に調べる事もありませんでした。
     で、今改めて調べてみると、ウォルター・ペイターという英国の文人の言葉をニーチェがアレンジしたもののようです。僕はウォルター・ペイターなる人の存在を初めて知ったし、ニーチェに関してはツァラトゥストラと詩集(書名は失念。読んでいて辛くて堪らないので途中で挫折)しか読んだ事がないので、根拠となるものを何も知りませんが、貴殿がその表現の中で使用するなら、もう少し踏み込んで調べておいた方が良いかも知れませんね。

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