NHK大河ドラマの「平清盛」のオープニング映像に出てくる、白拍子の舞がやたらと格好良いので調べてみたところ、踊っているのはフラメンコ・ダンサーの鍵田真由美とその他であるらしい。どうしてそういう起用になったのか経緯が不明だが、経緯や意図はどうであれ、とても良い。日本古来の舞踊はこんなにも心躍るものであるのかと感心してしまうくらいに。しかしまあ、恐らく本来の舞よりもずっと動的な踊りになっていると予想される。
で。そう言えば、白拍子という存在については暫く前から(遊女の起こりとして)知ってはいるけれども、その舞については、当たり前だが観た事はない。伝統芸能として伝えられているものでもなさそうだし、取りあえず検索して出てきたものの中で、気になったものを貼っていく。
これは鎌倉まつりで演じられる鶴岡八幡宮「静の舞」。しかしこれは当時の白拍子の舞を演じているのではなく、たぶん江戸時代辺りに静御前を主人公として作られた長唄の類いのように見える。なんと言っても使ってる楽器が違うので。
この動画のクレジットに、The 1st music video from a Japanese electronica-club-jazz artist SIENNA (www.sienna-web.com) who is based in Norway. とある。ノルウェイのシエナさんという方の作品のようだが、何故白拍子に興味が在るのだろうと思ったら、ノルウェイ在住の日本人のようだ。( CLICK )White rhythms というのが直訳っぽいので気になったけど、訳し難いと言えばそうか。( CLICK )
桜井真樹子(アクセス出来なかったらこちらを CLICK )という、白拍子の芸能を研究し演じている方が、イスラムの曲を白拍子でカバーしているものらしい。恐らくこれが本来の姿に一番近いのではないだろうか。当然と言えば当然だけど。
March 31, 2012 at 11:14
Wikipediaをみたら、白拍子は素拍子とも書かれたそうで、たしかに White rhythms よりも、Material-beat だとか White-Funk とかにしてほしいです…
ところでgoogleリーダーは自分で見に行かなきゃならないのが難点ですね。PCならピンどめしてるgmailに勝手に更新がはいってくるなら便利なのに。
March 31, 2012 at 13:45
それはまた、えらいところから名前を拝借してきましたねぇ。
http://www.narakko.com/tokusyuu/shosoin2010/houmotsu/chld/gigakumen.html
White Funk だと、白人ファンクバンドと混同しそうな気がしますよ。一応英訳は在るみたいですね。「 tempo in gagaku 」だそうです。そう言われりゃそうですが、今ひとつ面白みに欠けます。
http://ejje.weblio.jp/content/%E7%B4%A0%E6%8B%8D%E5%AD%90
購読している Feed が多すぎてえらい事になりそうなので僕はやりませんが、Feed を Gmail に送る方法は在るみたいですね。
http://web-marketing.zako.org/hacks/gmail-rss-feed-hacks.html
March 31, 2012 at 13:54
gmailの件ありがとうございます!!
prostitute だとまさに淫売ですから、body-beatとか、あとフランスでmusumeということばはそのままフランス語になっているので、musume-beatとか小室じゃないがkimono-beatでもなんでもよくなってきました。
March 31, 2012 at 14:08
確かに白拍子は遊女ですが、平安期では未だ宗教的存在の意味合いが在ったと思いますので、Prostitute は違う気がしますね。英語圏では遊女の起こりは違うのでしょうかね。いつか調べてみよう。
Musume がフランス語化してるのですか。どような経緯で伝えられ、どのようなニュアンスの言葉なんでしょうね。
March 31, 2012 at 15:23
musumeという単語はプルーストにも出てきましたね、そういえば…
伎楽面は飛鳥朝の胡人(ペルシア人)が彫っていたようですが、このころ朝鮮わたりの天皇家(韓族)とは別系統の王家があったとおもいます。それが東に追われてゆくすがたが蝦夷だというのは、あながちまちがった推論でもない気がしますし、おもえば源氏による政権奪取というのは天皇家による乙巳の変から500年後の蝦夷の逆襲劇のようにもみえます。鎌倉に覇府をおいたのも、そこに洛中にたいする警戒というよりはもっと根づよい異民族的な反撥があったからではないか?
扁平な顔の韓族系(平家)と凹凸顔の坂東武者(源氏)の対決:じっさいにあのころ関西と関東とでは顔貌がだいぶちがっていたようですからね。「源」氏という感じさえ民族的な何かのメッセージにもみえてきます。
で何がいいたいのかというと、要するに白拍子が三韓楽由来のものに属するか、それとも伎楽のように(うしなわれた)西域わたりのものを継承しているのか? どちらなんですかね?
宮中雅楽を奏する秦氏というものが、これまた別系統の西域わたりらしいです。
March 31, 2012 at 17:42
その辺りの歴史を学ぼうとするとだんだんと複雑化していくので、その度に放り出したくなります。そして実際にそうしているのでいつまで経っても知識が乏しい訳ですが、大まかなイメージで考えれば、芸能に関しては伝来したルートが違うだけで、全て西方から伝わったものだと思います。伝来の途中、行く先々で混血しながら転がって、その土地に適した様式で固定されていったものではないかと。
で、そのルートと、伝来した時期の違いで別な文化だと認識されてしまったので、何となく混乱してしまっているのではないかと。ま、これは飽くまでイメージでしかないんですけどね。