休日の朝遅くに目を覚ました僕は、カーテンを開け、晴れ渡る青空に目を細めた後、パワーブックを起動させる。そしてブラウザを開いた僕の目に飛び込んできたのは緒川たまきとケラリーノ・サンドロヴィッチの結婚報道。僕は声も無く嘆いた。それは複雑に過ぎる混じり合った感情の押し出された形なのかも知れない。きっと色々な人達が色々な事を書いてるだろうとグーグルのブログ検索で探ってみると「たまきちゃん結婚おめでとう!」とか「ケラリーノ・サンドロビッチって誰?ヘンな名前w」みたいな記事ばかりで、余りにもツマラナイので早々に読むのを止めた。そんな中、僕の巡回先に一人だけこの件について記事を書いている人が居て、それが秀逸で面白かった。
特にこの辺りの行が大好きである。
結婚を報じるあらゆるニュース記事を読みながら僕はなにかを掴もうと必死になった。なんだかよく分からないけど眠っていた童貞力がめきめきと伸び始めた。伸び続けて止まらない。第一報を目にしてから30分、もはや僕はすっかり童貞だ。
ああ、こんな風に思う事あるよなあ。上の記事にも在るように、原田知世が結婚した時とか森口瑤子が結婚した時とか本上まなみが結婚した時とか麻生久美子が結婚した時とかに僕はそんな感じだった。僅か数ミクロンの微かな希望でさえも手繰り寄せて縋りたくなるような心許ない気持ちというか、「切ない」という曖昧な表現の中にはこういう「憧れの対象への手の届かなさ」が多分に含まれているような気がする。「手が届かない」からこそ「憧れ」であり、「憧れ」ているからこそ心も下半身もねじ切るようにして見つめてしまうのだろう。「憧れ」るにはその対象となる人に関する情報量の少なさが必須であるように思う。メディアへの露出が比較的多く、巷でプライベートを報道されまくっているようなアイドルにはどうやっても「憧れ」る事が出来ない。
それにしてもケラめ、おめでとうなんて絶対に言わないぞ。
先日観た緒川たまきの神々しくさえある姿が、昼間の光に晒され、朧気に消えていく・・・。
March 7, 2009 at 14:20
このニュースを知って、最初に思い浮かんだのが、あなたとデコさんの顔でしたよ。
私はといえば、「あれ、この人ってbikkeの奥さんじゃなかったっけ?」という間抜けなコメントが第一声。
March 7, 2009 at 20:10
お久しぶりですね。デコさんもそうなんでしたっけ。恐らく酷く落ち込んでおられると思いますので、優しく接してあげてください。Bikkeとの噂も何処かで見かけましたね。その他にも田中哲司とか。
March 8, 2009 at 14:07
驚きました。
前回のエントリにコメントを書こうと思っていたのですが、
「しとやかな獣」公演の次の日、大阪のショッピングビルで
ケラと緒川たまきが歩いているのを見かけたのです。
まさか結婚するとは。びっくりした。
March 8, 2009 at 21:07
こんにちは。
童貞力の感じがどうしたってわからなくて・・・
ごめんなさい。迂闊にも笑ってしまいました。
でも、充分過ぎるほどの落胆から怒りさえも感じる文面。
「・・・ケラめ、」ですね。
今日の日曜美術館はハンマースホイが取り上げられていたので
doggylifeさんを思い出しコメントに書き込みしようと思いましたら
思わぬほどに緒川たまきで、何を書こうか忘れてしまいました。
たしか上野にハンマースホイを見に行ったと日記にあったのを
思い出し、私も見に行っていて・・・そんなんでした。
March 8, 2009 at 22:19
>KS
そうでしたか。既に発表のタイミングを計っていたのでしょうから人目は気にしなかったのかも知れませんね。でもまあ演出家と女優が連れ立って歩いていても別におかしかないんですが。それにしてもケラめ。
>わか
女性に解らなくて当然なんですよ。寧ろ解って欲しくないといいますか。笑ってくれたらそれで良いのです。
今日の新日曜美術館は確か三輪田米算山では・・・と思ったら朝と夜では放映内容が違ったのですね。再放送ですからね。ハンマースホイについて書いてましたっけ。どうも記憶が・・・というか記事が見つからない。僕はハンマースホイ夫妻が住んでいたアパートの窓に陽射しが当たっている絵が気に入って観ていましたよ。