東京都心部は地形が起伏に富んでいる為か、高架線路のガード下や脇道には面白い造形が多い。狭い空間を使って無理矢理建設したように見えるその傍には、人々の生活の営みが垣間見えたりするが、そこが良いのである。
左下:絶妙なレタリングで書かれた「山の手ハウス」の文字が良い。この写真では判らないが、コーポと呼ぶにふさわしい外観を持つこのアパートの玄関口なのだろう。でもそうは見えない。このプレートと入口左側の水道がなければ誰も此処が玄関だとは気付くまい。
右下:一戸建ての住宅が並ぶとある門の前。この写真では判り難いが「糞の始末をして下さい」と割と流麗な字体で書いてある。惜しい。こんなものを門前にぶら下げるという思い切った事をしておきながら、そんな大人の対応はないだろう。せめて「CCDカメラ内蔵型監視犬が見ています」とか「見たぞ!オマエが犯人だ!」とか書けばいいのに。まあ、ご近所さんに嫌われるかも知れないけど。
左:僕は昔からこの秀和レジデンスのマンションが好きである。勿論住んだ事はないし、中に入ったことすらないので外観が、という意味で。東京を歩いていればいろんな地域で見かける。鱗のようにモルタルを塗り固めた壁。スチールワイヤーの欄干。部分的に用いられる青いスレート屋根。どことなく時代錯誤な感じが良い。
右:原宿駅側部乗降場、お召し列車の発着ホームへの入口である。
原宿駅。休日のこの小さな駅の混雑ぶりには辟易するので、出来るだけ利用したくない。乗降客の7割くらいを子供が占めている(私感)事が更にその気分を助長する。外国人も多いが、それは余り気にならない。
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