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ただならぬ空き地: 巣鴨駅からよちよちと線路沿いの道を歩いていくと、二本の道が交差する角地に、つい最近建物が取り壊されたであろう更地があった。しかしながらただの更地とは違い、綺麗な砂利が丁寧に敷かれてあり、島を造って赤い植物が植えられていた。うっかり何の植物なのか確かめるのを忘れてしまったのだが、色からしてポインセチアなのだろうか。写真では解り難いが、実はこれ平面的にはハートの形をしている。僕の趣味ではないが、楽しそうである。

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迷い鳥のマーチ: 飼い主の愛鳥への思い入れが裏目に出ている気がしてならない張り紙。飼い鳥が居なくなってしまい、飼い主はさぞ切実な心情であろうかとは思うのだけれど、子細な情報を張り紙に盛り込む時点で「これ作ってる時は楽しかったんだろうな。」と思わせてしまうほどの懲りようである。

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付け足す事に因って損なわれる何か: 何故なのだろうか。こんなにも狭いスペースへ「ビル」と無理矢理入れたばかりに全てを台無しになってしまう事に、施主は気付かなかったのだろうか。「ラウンドブリッジ」で良いではないか。確かにそれでは意味がよく解らない。しかしそのたった二文字のせいで、いつかこの建物が崩壊するまで「ビル、小さいなあ。」とかずっと気にしなくてはならない事に比べれば、何かしらの不都合があったとしても諦めるべきではなかったのだろうか。ああ、心配だ、僕とは全く関係ないのに心配だ。

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切実な禁止表示: さすがにここまで並べたら誰も駐輪したりはしないようだ。しかし、何処となく切ない感じがする。誰も居ないのに、必死に何かを訴え続けようとしているその佇まいが切ない。
 少し違うが、以前に仕事で長野に行った時の事。仕事を終え、何処かでしこたま呑んだ帰り道。確か市街地から少し離れた場所に在る工場のような建物の屋上にネオンサインが設置してあった。既に真夜中で、車も人も誰も通っていない県道の脇で、真っ黒な夜空に向かってチカチカと点滅するネオンの光は、呼応する相手を持たないが故に大変切なかった。何となくそれに似ている。

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巣鴨駅: 結構な賑わいを見せる駅前。振り返ってみて、これまでの区間とは違って変なものにばかり目が行っているところから察するに、見るべき風景はあまり無かったようだ。この区間から暫くはずっと高台の上の道を歩く事になり、変化に乏しいのがその要因の一つなのだろうけれど。