一九〇四年から〇五年の日露戦争で、日本軍は旅順のロシア軍を撃破、遼東半島南端の租借権を得て、南満州鉄道をロシアから譲渡された。さらに、鉄道保護のために守備兵を置く権利を得て、その後、清国の承認を得た。この駐留部隊が、関東軍の前身になった。

ビル・エモット著/伏見威蕃訳『アジア三国志〜中国・インド・日本の大戦略〜』日本経済新聞社 2008年 p.243