2枚組DVD。Disk1 は福岡でのインディーズ時代からのライヴ映像やスタジオでの映像記録を時間軸で並べたもの。Disk 2は Video Clip 集と、京都大学西部講堂でのライヴ映像。僕はこれまで、このバンドの音源を長い事聴いてきたのだが、ライヴには行った事がないし、映像で観るのも初めて。予てから話は聞いていたが、リードギターの田渕ひさ子がすこぶる格好良い。

 以前から思っていた事で、女がギターを弾く(ストラップを肩にかけている)姿で格好良いのって観た事ないな、というのがある。ガールズバンドはどうしてもつまらなく感じるので聴かないし、女のギタリストを観る機会が極端に少ないというのもあるのだろう。しかしこの人は本当に格好良い。それは男のギタリストの格好良さとは何処か違う。ただ、それが何なのかは今のところ判らない。格好良いのは姿だけではない。音が良いのだ。あの煌めくガラス片のようなギターの音色はこの人が出していたのだ。彼女を観て、Fender Jazz Master というギターがまた好きになった。
 余談だが、このDVDのクレジットにもちゃんと三栖一明の名前が載っていて安心した。