この表曲「歌舞伎町の女王」をラジオを聴いて、一発で椎名林檎が好きになってしまったのだが、今回はその曲の話ではない。裏曲の「アン・コンディショナルラヴ」の話である。英題「 Unconditional Love 」からそのままのカヴァー曲で、クレジットは Cyndi Lauper になっているから彼女の曲なんだろうけど、僕は聴いた事がない。先ほども iTMS で探してみたが、同じタイトルの曲を歌っている人はたくさん居るのに、シンディ・ローパーの名前だけ出てこない。なので未だに原曲を聴かないままでいる。
タイトルを和訳すると「無条件の愛」だとか何の捻りもない大袈裟な言葉になってしまうが、椎名のこの声を聴いていると、実は自分にもこうまで切実に欲している何かが在るのではないか、という気がしてくる。そしてこの曲のもっと怖いところは、後ろの方で小さく聞こえている効果音が、そこだけ拾って聴いていると本当に鬼気迫る感じで、何か(誰か)を求める切実さが、実は恐怖に裏打ちされているような気さえしてくる。
大好きな曲であるが、こういう感じの曲なので、そうそう頻繁に聴きたくなるものではない。
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