一番新しいアルバムの「 Scary World Theory 」を今年の初めくらいに、新宿のタワーレコーズの店内で流れているのを耳にした。それまで耳にした事のない種類の音で、何となく気持ちが良い。店内のモニタに Now on air なアルバムのジャケットが映し出されていたので、それで確かめ店内をぐるぐる探し回った。店員に訊けば早いのだが、何故か僕は自分で探そうとしてしまう。ようやく見つけ、買って帰った。
言ってみれば、脱力し切った女性ヴォーカルの周りでピコピコ、チリチリ、ガッシュガッシュ鳴っているような音楽である。時々ドラムが入る。肉体的な要素はヴォーカルしかない。しかし、これが気持ち良いのだ。精神的に疲れ気味で「何もしたくねーなー。」などと呟きたくなる時には最適な音である。全体的に抑えられた音色で、訴えかける要素の少ない音楽であるハズなのに、音の微粒子が脳を刺激して快感を産む。ぼけーっと横になってヘッドフォンで聴いたりするのに適している。
このバンドが僕の最近の流行りである。なのにこのバンドに関しては殆ど何も知らない。ドイツのミュンヘンのバンドだという事くらい。元々僕が、必要のない知識を掘り下げるような性格ではないのも、理由としてはあるのだが。
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