この区間のガード下も素晴らしき造形。扇形に組まれた煉瓦に合わせて誂えた三枚の鉄扉が在るが、それが一体何の為の窓なのかはさっぱり判らない。
恐らく鉄扉の在る主柱部分の両脇、コンクリートで塗り固められた部分はただの空間だったのだろう。其処に後から店舗や倉庫その他に利用したものであって、建設当時は美しいアーチ型の鉄橋だったに違いない。それから長い年月をかけて増改築をくり返し現在の姿になった。
これを書きながら気付いたが、この光景にばかり気を取られていて、その他は何も見ていなかったようだ。
この区間のガード下も素晴らしき造形。扇形に組まれた煉瓦に合わせて誂えた三枚の鉄扉が在るが、それが一体何の為の窓なのかはさっぱり判らない。
恐らく鉄扉の在る主柱部分の両脇、コンクリートで塗り固められた部分はただの空間だったのだろう。其処に後から店舗や倉庫その他に利用したものであって、建設当時は美しいアーチ型の鉄橋だったに違いない。それから長い年月をかけて増改築をくり返し現在の姿になった。
これを書きながら気付いたが、この光景にばかり気を取られていて、その他は何も見ていなかったようだ。
浜松町の駅から離れ線路沿いの路を歩く。線路の東側には高層の建物が建ち並んでいるのだが、西側には意外なほどに古い人家が残っていたりする。
なかなか線路には近づけずに第一京浜を北上して歩いていると、すぐに新橋駅が見えてくる。写真はガード下を潜る通路。決して明るい場所ではないし悪臭すらしてきそうだが、こんな厳つい雰囲気がとても良い。
ガード下には倉庫や店舗がひしめき合い、長い年月を経て改築に改築を重ねた形跡は剥きだしである。
新橋駅周辺というのは本当に雑多な雰囲気である。この辺りを眺めていると笑ゥせぇるすまんのアニメーションを思い起こす。
植物に囲まれないと堪えられない(この感覚は非常に理解し難いと思うが)と思い、先々週JR目黒駅に近い国立科学博物館付属自然教育園に行って来た。
これまで東京に在る植物園と言えば都立夢の島熱帯植物園、東京大学大学院理学系研究科付属植物園(小石川植物園)などは時折訪れていたのだが此処には初めて来た。隣の東京都庭園美術館には来た事があったのだけれど。
敷地は広くそして開けた場所も少ないので、敷地の端に寄らなければ森に遮られて周囲に建つビルなど全く視界に入って来ない。森の中を歩き回っていてふいに空を見上げて「あれ、此処は何処だっけ」という感覚に陥る事が頻繁に有る。森林や湿地を歩いていると色々な懐かしい匂いがしてくる。樹木の匂い・落ち葉の匂い・草の匂い・池の匂い・土の匂い。かつての僕は一体何処でこのような匂いを嗅いでいたのかまるで判然としないのだが、とにかく不可思議で安心する。そして遂には此処に住みたいとさえ思うのであった。
線路沿いに道が無いので迂回する。右上の写真の建物、手前の壁は幅1mくらいしかないのだが、端の部屋は一体何に使われているのだろうか。何の建物なのか確認するのを忘れてしまった。頭上をモノレールが走る。そして狭い水路を渡り、その一角は船舶が碇を降ろしていた。
頭上のモノレール路線をなぞるように歩く。途中に在った公園で一休み。水を呑みながら汗が引くのを待つ。その間一体何本のモノレールが走り過ぎただろうか。その光景は物珍しくて飽きずに眺めていた。
東芝の敷地内に在る舗道状公開空地を歩く。水路と首都高速都心環状線の手前から階段を登り遊歩道となる。旧芝離宮恩寵公園を右に見遣りながら、そのまま浜松町駅の駅ビルへ。この区間は歩いていて楽しかった。水路とモノレールが交差する空間が妙に期待感を持たせるのだ。
少しやり方を改める事にした。道程を出来るだけ明確にし写真も出来るだけ撮る事にした。僕の印象に残っている場面を私感のみで書いていても移動している感覚が全く出ないので、それが面白味に欠ける気がしたのだ。しかし出来るだけ写真を撮るというのが案外難しくて苦労した。普段の僕は目に付いた対象物を目的も無く前後の脈絡も関係無しに、ただひたすらに引いたり寄ったりしながら撮るという姿勢が身についてしまっているせいで、目的に準じた記録をするという行為の感覚が掴み難いのである。それでも何とかやってみたのだけれど、どうやらやたらと長い割には文章が少ないエントリが出来上がりそうである。
左上は品川駅前の歩道橋の上から撮った写真。港南口にビル群がそびえ立つ。線路に沿って走る第1京浜(国道15号)を歩きながら右手のビルの隙間からJRの車両が垣間見える。アスファルトと金属とコンクリートしか存在しないような空間を延々と歩いていると殺伐とした気分になってくる。たまに出現する街路樹に絡まる雑多な植物をついつい撮りたくなるというものだ。
高輪大木戸跡(高輪2丁目19番)。江戸時代中期の産業交通土木とある。「江戸の南の入口として(中略)旧東海道の両側に石垣を築き夜は閉めて通行止めとし、治安の維持と交通規制の機能を持っていた」こういう戒厳令的な規制によって江戸は守られていたのだな。
第1京浜沿いは何処まで歩いてもこのような風景が続く。左下は笹川記念会館の前に建つ笹川良一の像。そして右下の写真のビルに何だかもの凄い威圧感を感じて、一体何処の会社のビルなのか気になったので見てみたら住友不動産であった。
札の辻橋。1933年に建造され、2004年に改築された橋。左下の写真は橋の上から路線敷地内を見下ろしたもの。線路脇の雑草の茂り具合が地方の路線を見るようである。都会の真ん中にそれが在るというのがこれまた良い。
田町駅の南側。東京工業大学付属工業高校と芝浦小学校に挟まれた場所に位置する。右下は反対の北側の入口。駅全体が把握出来ないしとても判りにくい施設だ。
© 2025 DOG ON THE BEACH
Theme by Anders Noren — Up ↑
Recent Comments