二日の間、東京を留守にしていました。出張で沖縄へ行っていたのです。現地の最高気温は摂氏27度。着陸してからの発着ロビーへの通路からして夏でした。オッケーオッケー。ボク、ナツダイスキデース。実は27・8度がボクの適温です。同行した後輩は「あっつぇー」と何度もこぼしていましたが。那覇市内に出ると、道行く人々は皆半袖のシャツを着てます。スーツなんぞ着込んでいるのは僕だけです。仕方ありません。東京の朝は寒かったのです。僕コート着てましたもん。

 気温は最適でしたが、肉体的・精神的に少々キツかったです。初日は5時起きで夜まで働き、夕食を兼ねて居酒屋で23時まで泡盛を呑んでたにも関わらず、その夜はなかなか寝付けずに3時就寝。原因は恐らく、寝る前に馳星周氏の小説を読んでいたせいでしょう。氏の小説を読んでいると常に脳が興奮状態になってしまうので、よく考えたらそれで眠れる訳ないですね。失敗失敗。4時間後には起きて、朝食を摂り、それからまた仕事。何も無ければグッタリとしていれば済むのですが、動かねばならず、仕事ですので色々在る訳です。すると睡眠不足のせいでササクレだった神経を逆撫でし、旨く事が運べない後輩にキツク当たってしまったりするのです。すまん。今度奢るから許してくれ。
 んで、その日は夕方の4時に飛行機に乗らねばならない。遅れ気味の仕事をギリギリまでやって、後は逃げるように現地を立つ。が、58号線は混んでる。レンタカーを返却し、空港に着いたのは出発時刻の10分前。電光掲示板には「登場手続きは終了しました」の文字。焦る後輩。僕はと言えば現地を立つ時点で気力を使い果たし、ずっと寝たふり。道中、後輩が僕に可愛そうなくらいに気を遣っていたのですが、僕はそれに気付かないふり。ええ、僕結構いやらしい性格してるんですよ。悪いなあ、とは思ってるんですけどね。済まない・・・でもレッチリの CD 貸したままだろう? だから許してくれ。

 結局飛行機には乗せて貰えました。持ち物検査では二人ともヴィクトリノックスのナイフで引っかかり、慣れた係員と共に発着ロビーをデカイ荷物持って走らされたりしました。・・・もう吐きそう。どうにかこうにか辿り着き、ゼェゼェ言いながら席に座った10分後には、二人とも爆睡していました。

 二日間留守にしている間に色々な事が起こっていました。誰かが解放されたり、誰かが告発されたり、誰かが帰って来ていたり、どうも社内の雰囲気が変だな、と思っていたらどうやら何かトラブっていたらしく上司と別な後輩が喧嘩していたり、すっかり忘れていた嫌な事を目にしてしまったり、ジャンク・メールが300通も来ていたり、巡回先のブログサイトが全部で100エントリ以上も更新されてたり、阪神が広島に三連敗して最下位になっていたり。日常というモノは結構ハードなのだなあ、と妙にズレた感慨が未だに麻痺した頭を過ぎる金曜日。