先日 World Order の PV でのヲタ芸に関連していろいろ観ていた時に思った事がある。取り敢えずは下記の動画を観て頂きたい。
詳しいクレジットについては面倒なので書かないが、大まかに分類した「ヲタ芸」と「よさこいソーラン」である。比較しやすいように、なるべく近い条件の動画を探したのだが、状況がまちまちなのでこれがやっとだった。要は何が言いたいのかと言うと、似てるな、と。そりゃあ違う。違うと言えば違う。その規模や、そこから伺える社会に対する馴染み方や、衣装や、BGM に使用している音楽や、言葉が違う。でも似てる。地面にしっかりと足を据え、腰を軸にして踊る様が似ている。人種(今どきこんな言葉で表現する人はいない気がするが)が全く違う人達だと思っていたのに、似ているのはどういう訳なのだろう。彼らに共通するものが何処から来たのかと考えると、これくらいしか思い浮かばない。
竹の子族と一世風靡セピアである。よさこいソーランなんて衣装のセンスも似てるし、集団性も似ている。思うに、長らく日本の社会に守られてきた伝統芸能ではなく、幼い頃からそれらを外側から眺めてきた彼らが、より自分達にマッチするように変化させた結果が表出しているのだと思う。漫画やアニメーションにも同じように影響している様子が伺える。「日本」ではなく「ニッポン」や「ジャパン」というような感じ。まぁ、彼らが海外を意識しているとは思えないんだけど。
では、海外で紹介されていたりするのだろうか。と思って調べると次のような動画を見つけた。
米国のアーカンソー大学での映像だそうで、楽曲は「ソーラン節」だが、踊っているのはよさこいソーランであるように見える。日本からの留学生が広めたのか、それとも日本に留学していた学生が自国に戻って広めたのか。いずれにしても受けているようである。しかしそれが、内容が面白いから受けているのか、それとも友人がやってるからと内輪受けしているのかはちょっと判らない。
そして、これは少し趣きが違うので、一体これは何なのだろうかと更に調べていると、どううやらこれが元ネタのようである。
なんと金八先生である。コメント欄を読むと、この場面に思い入れのある人が多いようだ。きっと多くの人達がこのパフォーマンスに感銘を受けたのだろう。であれば、それを模倣して広めようとする人もそこそこ居るに違いない。
ではこれは一体何処から来たものなのか。更に見ていくと(さっきの Wikipedia のソーラン節の記事の中に記述があった)、北海道の稚内市立稚内南中学校で考案されたもので「南中ソーラン」と呼ばれるものらしい。
だんだん訳が判らなくなってきた。この記事の書き始めでは、何かしらまとまったものを書くつもりであったのだが、いろいろ調べている内に収拾が付かなくなってしまった。
それはさておき、よさこいソーランと同じく、この南中ソーランも全国的に広まって来ているようで、タイトルに南中の文字が入った動画がたくさんアップロードされている。何れにしても、今後とも国内では広がっていきそうな感じである。
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