雪安居ねこに書を見せ酒をのむ
冬安居どてらももひき猫たんぽ
冬安居日向を追いかけ寝返りを
夕やけに滲む裸木いぬの声
裸木をゆらす烏の羽根の音
明烏雪に酔い覚む寒つばき
踏み石の鼻緒つかむや寒椿
飼い犬の花葬に供せし寒椿
凍ゆ地に花弁を散らせ寒椿
蒼き夜見れば木々の影法師 天狼座して我を守らふ
天狼のまもる夜をば酔いありく
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