僕が愛して止まない作家の一人。ダグラス・クープランドについて少し纏めて書いてみます。でも内容についての具体的なレビューは割愛。Amazon に飛んで、そこを読んで貰った方がきっと役に立ちます。
ジェネレーションX-加速された文化のための物語たち : クープランドの事をどういう経緯で知ったのか全然思い出せませんが、僕は面白そうな作家を見つけると、古い本から順当に読もうとする癖があります。この本が最初の本。1960年代から1980年代末までの文化的な要素をごちゃ混ぜにして、現代の画布にコラージュしたような作品。しかし根幹としては人生ダウンシフトな物語。造語が非常に面白い。それを纏めたサイトがあります。後、略歴も。因みに左上の画像はアメリカ版。僕が持ってるのは緑色の表紙です。Amazon に画像が用意されていないのでアメリカ版使ってます。
シャンプー・プラネット : これもアメリカ版の画像。各国で表紙のデザインは異なるみたい。個人的には日本版が一番好きである。この本はジェネレーションXの主人公の弟が主人公となっている。続編という扱いではないけれど。この本を読んでいると、自分の弟(特に末の弟)が思い出されてならない。世の弟君達は皆こんな感じなのかなあ、と妙な感慨に耽ってしまいます。
ライフ・アフター・ゴッド : クープランドにしては珍しく宗教的な要素を含んだ作品。挿絵が非常に可愛い。これって確か一昨年くらいまでは絶版になっていて、僕は楽天のフリマで探して、ようやく見つけたらタイミング悪く他の誰かに落札されてしまった後で、泣く泣くその後数ヶ月間再び誰かが売りに出すのを虎視眈々と待って待って待ち続けた後に、ようやく手に入れる事が出来た曰く付きの本である。それがいつの間にか再販されているなんて・・・。あ、思い出した。僕がダグラス・クープランドに興味を持ったきっかけ。随分前にネット上の知り合いの女性(昔も今も何処で何をしているのか全く知らない)に、僕の書く文体が似ていると紹介された事があって、それで読んでみようと思って探したのでした。そうかそうか。
マイクロサーフス : マイクロソフトで働き、日夜コーディングに明け暮れるサーフス(農奴)達の物語。でも詰まるところが家族の物語。つまりは失われていた過去への憧憬。それが希望へと昇華する。僕はこの本が一番好きだな。その内に誰かが映画化してくれる事を密かに待っていたりする。んで、今また読んでます。
神は日本を憎んでる : 日本で発売されている中での最新刊。実はまだ読んでいないので殆ど何も書けません。主人公が日本人で、日本好きのクープランドがそれをどう動かすのかが非常に興味深いです。暫くの間、クープランド作品から離れていましたが、最近また興味を持ち始めました、読まねば。というか、クープランドの作品は他にも出版されているのですが、半分くらいしか日本語化されていません。日本での出版元の角川書店と翻訳者の江口研一氏には是非頑張って貰いたい。とか勝手な事をホザいてみる。
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